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2004年11月21日

ハウルの動く城

[ 日記 ]

昨日レイトショーにて見て参りました。
ちゃんと大泉さん出てましたよ(笑)
その他、見覚えのある面々(CUE)もスタッフロールに入っていました。
どこで声やってたんだろう・・・。

【11/23修正】ここからネタバレでは無い感想(前知識無しで見たい人は見ないでぇ~)

この作品って、実は"大作"では無かったんですね。予備知識無しで見たので、ナウシカ、ラピュタばりの"大作"をイメージしていたので、思いの他の小作品的な舞台の狭さやストーリーの薄さは意外でした。

映像は良かったですね。CG使ってるのは分かるんですが、CG臭を旨く消してありました。近年のジブリ作品におけるCG臭さは心配事の一つだったので、今後の作品の映像表現には期待が持てるように思いました。

ストーリーは、千と千尋をもうちょっと分からなくした感じ(^-^;)というか。このグダグダさ加減を悪いとは言わないが、"大作巨編"や"感動映画"を期待している人は痛かったでしょう。序盤~中盤までは、魔女vsハウルの分かりやすい図式だったのが、中盤からハウルとソフィーのラブラブとんでもワールドに入っちゃって、次々と話が分からない所が出てきて・・・。

でもね、こういうノリは個人的には嫌いじゃないなぁ~。こういう好き勝手動く(ストーリー性を考慮しない)キャラクターの多い話は好きです。ストーリー性が薄いのに、全編を通して眠くならなかったのは、映像とこのノリのおかげですかね?
商売を考えてたらもっと分かりやすい話にしたんでしょうが、作り手が作りたいものを作ってるんだなという感じは好印象でした。

ネットで見かけたインプレで評判の悪かった(?)主演の声優さんですが、個人的に全然OKでした。GJと言いたい。

【11/23追記】完全にネタバレ感想(下に続く)

映画を見終わって2日経ちましたが、あのちょっとズレ中世というか、平行宇宙的ヨーロッパというか、不思議なハウルの世界観にまだ浸かっているような感じがあります。
話自体は強烈でもなく刺激的でもないのですが、不思議だなぁ。
上でも書いた様に、映画の後半は話が良く分からない所がいくつかありました。
で、とりあえず2chの映画スレを覗いてみると(笑)、アンチvs宮崎信者が各々の自説を好き勝手に展開してるじゃないですか! これだから”問題作”は面白い!!

スレのまとめサイトとも言える、ここFAQ集は参考になりました。

以下自分なりに妄想して補完してみました。

・何故ソフィーは城を壊したのか?
→壊しておいてまた作るのはなんで?とか思いましたが、FAQの通り、ハウルが庇っているソフィーの実家と城の空間的な切り離し(ハウルのやった”引越し”に相当)を行って、自分達がハウルの負担にならないようにしたいと思った、というの所でしょうか?
 なので、”引越し”をせずに、城の扉(どこでもドア)を切り替えたとしても、ソフィーの実家が損傷すれば城も損傷する(空間を共有している?)から、ソフィーは自分で”引越し”をしようとした、という風に妄想しました。
実際には”引越し”はハウルにしかできなかったので、空間が切り離された変わりに城が壊れてしまったのですが。で、立て直した訳ですね

・ソフィーの呪い(魔法)は解けたのか?
→これは描写が微妙でした。ソフィーは最後まで白髪でしたし。
これはソフィーが老婆になったこと、さらに、ポジティブ・シンキング中や、寝ている時に元に戻っていることから、自分の(美人でないという)コンプレックスに囚われないで、”人を愛し、人から愛される”ことで呪いが解けるといった、美女と野獣のような”容姿が醜くなる系の呪い”には付き物のノルマ、があったのか?と考えました。
実際呪いが解けたとしたら、そのタイミングはハウルの心臓を戻した(ハウルに失いかけていた人間の心が戻ってホントに相思相愛になった?)時が濃厚かと妄想します。
もしくはFAQ通り、単にカルシファーとハウルの契約を見破った(というか、過去で見た)ので、カルシファーが約束を守っただけ、なのか?(そうじゃないと思うんだけど)

・ソフィーの呪いが解けたとして、髪の色が白いままなのは何故?
→髪が白髪のままなのは、城を組み立てる時に、カルシファーに自分の髪を与えた契約による代償(髪=白髪、心臓=心)、という所でしょうかね?もしくは、呪い自体はまだ解けてないがラブラブモードで問題なし状態なのか(笑)・・・もう、完全に妄想ですよ(笑)
この状態のまま、ソフィーは過去に行って、星空の下で幼少のハウルと会う訳で、最後ハウルが「星色の髪になったね」みたいなことを言うわけですよ。実はこの台詞の為の白髪か?とも思う(笑)

・ソフィーが過去に行けた(子供のハウルに会えた)のは何故?
→あの指輪のおかげと、ソフィー自体の力(魔力?)もあるのかなぁ?ソフィーの魔力説は、原作では言及されているようですが、映画ではカルシファーに命令したり(ハウルが感心していた)、常人には見えない魔人(サリマンの手先)が見えたり、複線らしきものはあったので、なくは無いでしょう。それより、あの指輪の出所・能力が気になりますが、ハウルの魔力を込めた”万能導き指輪”だったのでしょうか? どこでもドアとのコラボで、時間も飛び越えるあたりはスペック高すぎですが、時間制限ありましたからね。すぐ壊れたし。

・ハウルとカルシファーの契約って具体的になんだったの?
→FAQにありますが、これは気が付きませんでした。
 A. カルシファーの正体は流れ星で地表に落ち燃え尽きて死ぬところを可哀想に思ったハウルが心臓を与えて生き延びさせた。ハウルはカルシファーの絶大な魔力を使う事が出来るようになったが、代償としてハウルは獣人と化し、魂を失っていきつつあった。
 このハウルの動機に気がついていたら、過去シーンはもっと感動的に見れたのに・・・。

あと、印象に残っている事象・シーンは、

・冒頭ソフィーがエプロンの埃を掃うところ。その無気力さと清楚さが良い。
・空中散歩での”バタ足”はどうだろう?
・ソフィーが呪いをかけられると、心までおばあさんのノリになるのが面白い。
・案山子のカブがハウル城を連れてくるのは、深い意味は無く単なる冗談だろう(笑)
・城に勝手に入りこんでいるソフィーにあんまり反応しないマルクルが、子供らしい良い意味でのいい加減さを持っているなぁ~と思った。
・階段での対決シーン(笑) あそこでこの映画のグダグダさ加減が露見した(笑)ので、後半それほど違和感を感じなかったのかも?
・老人ソフィーの独り言全般が良い。まったく無駄じゃない。
・サリマン周辺は色々怖いな。ハウル似の小間使いや魔人、魔法のシンボルから、漫画版ナウシカの後半をイメージさせられた。
・サリマンvsハウルの対決シーン。音楽が菅野よう子っぽくて(笑)良い。パンツァードラグーンのボス戦、背景に2Dゲーム機の”無限平面”を感じた。
・王宮から逃げる時に、ハウルがおとりになる時の別れ際が、完全にナウシカポーズだった。
・ハウルの”引越し”シーン。ありゃ凄い。
・ソフィーの住んでた町への威嚇の空爆+ビラまきシーンは、ドキッっとした(ビラじゃなく爆弾だったらぞっとする程怖い絵だぞ)
・ソフィーの大粒の涙は大粒過ぎ(50%カット希望)
・ソフィーの未来に帰ってくるシーン。何故か頭がグルグルした。ビジュアル・ドラッグでトリップトリップ。
・大泉さんは最後の最後までなかなかしゃべらないものだから、かなり焦りました(笑)

やはり他の人の感想は、バッシング、絶賛、落胆、煽り等等、人様々で面白いし、それを自分の頭に入れることで、自分の中の解釈もどんどん変化していって楽しいよ。
スレを読んでいく内に、1回目の鑑賞で感じていた疑問点に、自分なりに納得の行く辻褄が、おぼろげながら用意されていきました。
まぁ、実は辻褄があってなくてもいいんですがね、この映画を楽しむ分には。
その場のシーン毎の雰囲気とか動きなんかを感じれば良いんだとも思います。

ただ、「これはこういうことかも?」という仮説を持って鑑賞したときに、別の感想や印象を持つことが出来る、ってのはありますね。それはそれで楽しそうです。
なんかね、無性にもう一度見に行きたくなってしまったんだなぁ~。
今の状態で見れば、1回目と全然違う目で見れて、より映画を楽しめるに違いない。

糸井さんのHPにあるジブリの仕事のやりかた~ハウルの動く城・公開直前の最新談話!?~での、監督のこの映画の作り方の項が興味深かった。
これを呼んで、「やっぱり100%右脳で作ってたんだなぁ~」となんだかスッキリしました。やっぱそうなるよねぇ~。

投稿者 マングース : 2004年11月21日 09:16

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